2024年1月28日(日)パリオリンピックの女子マラソン代表をかけた選考レースの一つである
「大阪国際女子マラソン」で天満屋に所属する前田穂南(まえだほなみ)選手が日本新記録を樹立しました。
これまでの日本記録は、野口みずきさんが2005年にベルリンマラソンで樹立した2時間19分12秒で、
今回、前田穂南選手は2時間18分59秒で走り切り、19年ぶりに13秒も日本記録を更新しました!
この記念すべき日に前田穂南選手が履いていたシューズが「厚底シューズ」だったということで、
現在ランナーの主流ともなっている「厚底シューズ」について気になったので調べてみました。
また、前田穂南選手はパリオリンピックの女子マラソン代表に選ばれるのか、についても調べてみます!
皆さん一緒にみてきましょう!
前田穂南選手のプロフィール
【大阪国際女子マラソン】前田穂南、“2時間18分台”の日本新記録 19年ぶり更新https://t.co/8kN9vdBLPs
— ライブドアニュース (@livedoornews) January 28, 2024
日本人トップの2位でゴール。2時間18分59秒は、2005年ベルリンで野口みずきがマークした2時間19分12秒を更新する日本新記録。パリ代表への条件となる2時間21分41秒も突破した。 pic.twitter.com/O0ASvSsHXo
生年月日:1996年7月17日
年齢:27歳(2024年1月現在)
出身地:兵庫県尼崎市
身長:166cm
体重:44kg
所属:天満屋
趣味:美容
好きな食べ物:雑炊、もも、アボカド、ホッケ、とうもろこし
<自己記録>
1500m:4分28秒15
3000m:9分23秒06
5000m:15分26秒39
10000m:31分34秒94
ハーフマラソン:1時間8分28秒
30km:1時間38分35秒(日本記録)
マラソン:2時間18分59秒(日本記録)
前田穂南選手は小学校5年生の頃から陸上競技を始めていて、6年生の頃には校内マラソンで優勝しています。
中学校時代には尼崎市中学校総合体育陸上大会で800mと1500mで優勝するなどすでに頭角を現していました。
高校時代は大阪府にある陸上の強豪校「大阪薫英女学院高等学校」に入学し、自宅のある兵庫県から通っていたというので驚きです。
高校時代は実力者が揃っていたため、都大路を走ることはなく、天満屋に入社してから30kmの日本記録を更新するなど力を発揮してきたようです。
前田穂南選手が履いていた「厚底シューズ」とは?
走法によって選べる
— ASICS Running JP (@ASICSRunningJP) January 23, 2024
ASICS史上最速 #METASPEED+シリーズ
▽シリーズ共通機能
中足部のフィット性を高めるアッパー素材
軽量性/ホールド性を増したシューレース
優れたグリップ性
サイトでは、ペースとピッチ(歩数)を入力することでSKY/EDGEどちらが自分に合っているか判定できるツールを掲載中!
ランナーにとってシューズは記録を更新していくために必要不可欠なものであり、トレーニングの効果をあげたり、ケガのリスク分散にも役立っています。
近年、レースで厚底レーシングシューズを使用するのが主流になってきているようです。
東京オリンピックではマラソン日本代表男女6人のうち前田穂南選手以外の選手は厚底シューズを履いていました。
前田穂南選手も、2024年1月、日本記録を出した大阪国際マラソンでは厚底シューズ(ASICSのメタスピードシリーズ)を履いていました。
以前はシューズが体の一部になる感覚で滑るような走りを実現してきた25ミリ以下の薄底シューズが主流でしたが、靴底が40ミリ近い厚底シューズとはどんなシューズなのかみていきましょう。
厚底シューズとは高反発のカーボンシューズ
・クッション性
一般的なランニングシューズよりも靴底部分が厚めに作られていて、着地した時の衝撃を和らげて、身体にかかる負担を軽減してくれるクッション性が高いです。
・反発力
軽い力で無理なく足を運べるので、安定したスピードで走ることができますが、ランニング初心者だと、走るのに必要な筋肉が不足していたり、フォームが不安定だったりするため、厚底シューズを履きこなすのが難しかったりもします。
・歩幅を大きくできる
靴底のクッション材の中にはカーボンプレートなどを挟み込んでいるものもあり、着地時に曲がったクッション材が元に戻る反発力を利用して前方へ進む力が大きくなるため、歩幅が大きくなります。
厚底シューズは誰もが使えば記録が出せるシューズではなく、使う人によって使う目的やタイミング、種類なども考えて自分に合ったものを使わないと良い効果はでません。
むしろ、使い方を間違えれば、ケガにもつながります。自分の力や目的に応じて合うシューズを選んで履きたいですね。
前田穂南選手はいつから「厚底シューズ」に?
前田穂南選手は、東京オリンピック出場後から厚底シューズに変えたそうです。
東京オリンピックまでは履きなれた薄底シューズ(ASICSのソーティーシリーズ)で走っていました。
前田穂南選手がレース用の厚底シューズを使用したのは、2023年3月の名古屋ウィメンズマラソンで
その時は2時間22分32秒で3位(日本人2位)でした。
レース中はアドレナリンが出ているのもあり、シューズのことは全く気にならなかったようですが、
普段のレースや練習では、薄底とは全然違って厚底は反発もすごく強かったり、走り方自体が全然変わってくる感じがあると言われています。
身体の疲れがたまる場所も薄底の時はふくらはぎなど膝下が多かったが、厚底シューズだと股関節回りや腰回り、お尻回りに疲労がみられるようです。
前田穂南選手は中学校時代から、アップ用、ジョグ用、スピード練習用、試合用とシューズを履き分けてきていたのですが、
厚底シューズを履き始めた時、感覚がまったく違い走れなくなってしまったそうです。
そのため、履き分けるシューズも全て厚底タイプに変え、厚底に慣れるところから始まったそうです。
名古屋ウィメンズマラソンでも1割程度しか厚底に対応する走りができていなかったと言われていて、
やっと厚底に対応した走りが意識しなくてもできるようになってきたと言われたのは厚底シューズに変えてから約2年後ぐらいです。
厚底シューズを履きこなすのはトップレベルの選手であるほど、走り方に影響が出て難しいのだと思いました。
厚底シューズ自体も履きこなすことができれば、それだけ記録短縮に大きな効果があるのだと思います。
ちなみに、今回前田穂南選手が日本新記録を出した大阪国際マラソンで履いていたシューズは
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— ASICS Running JP (@ASICSRunningJP) October 13, 2023
走法に合ったレーシングシューズが、
高いパフォーマンスを生み出す。
Find Your Speed.
勝ち方は、ひとつだけか。
METASPEEDシリーズとともに#MGC に挑む選手にも注目を!#ASICS #アシックス
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ASICSのMETASPEED SKY(メタスピード スカイ)のカスタムされたものではないかと言われています。
ASICSのホームページにも前田穂南選手の履き分け例が紹介されており、
レースの時はMETASPEED SKY(メタスピードスカイ)を使用していると書かれています。
前田穂南選手はパリオリンピック女子マラソン代表に決定?
前田穂南選手はまだパリオリンピック女子マラソンの代表に内定していません。
パリオリンピック女子マラソンの代表枠は、2024年3月10日(日)に開催される名古屋ウィメンズマラソンで残りの1枠が決定します。
名古屋ウィメンズマラソンで前田穂南選手の記録2時間18分59秒より速いタイムでゴールする人がいなければ、
前田穂南選手がパリオリンピック女子マラソンの代表に内定します。
現時点で、パリオリンピック女子マラソンの代表に内定しているのは鈴木優花選手(第一生命)と一山麻緒選手(資生堂)です。
前田穂南選手が日本記録更新したことで、パリオリンピックに一歩近づいたとは思いますが、
前田穂南選手以外にも松田瑞生選手(ダイハツ)や佐藤早也伽選手(積水化学)も候補にあがっていて注目されていますので、
名古屋ウィメンズマラソンではどのような記録が飛び出すのか楽しみな大会となりそうですね。
パリオリンピック2024の女子マラソンの日程やコースについてはこちらを参考に!
パリオリンピック2024の女子マラソンは新しい試みが満載で盛り上がること間違いなさそうです!
前田穂南選手についてまとめ
今回、前田穂南選手が日本記録を出した時履いていた厚底シューズとは何か?前田穂南選手パリオリンピック女子マラソン代表に内定するのかについて調べてみました。
・厚底シューズとは高反発のカーボンシューズでクッション性や反発力がこれまでの薄底シューズより高くなり、歩幅も大きくなる効果があるシューズでした。
・前田穂南選手はまだパリオリンピック女子マラソン代表に内定しておらず、2024年3月10日の名古屋ウィメンズマラソンで前田穂南選手の日本記録が破られなければ、代表に内定します。
前田穂南選手のパリオリンピック出場が叶う事を願っています。
パリオリンピックでの女子マラソン選手の活躍を応援しています!
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