2023年夏の甲子園で森林貴彦監督率いる、慶應義塾高校が107年ぶりに優勝しました!
森林貴彦監督は「エンジョイ・ベースボール」という方針を掲げ、
選手が自分で考えるという事を一番大切にし、選手の自主性に重きをおいて指導をしてきた方です。
高校野球では監督に従う高校球児といったイメージをもたれている方も多くいると思うのですが、
今回、慶応義塾高校が甲子園で優勝を果たしたことで、
高校野球界も今までのイメージとは大きく変わっていくと言われています。
そんな高校野球界に革命を起こした森林貴彦監督の経歴を調べてみました!
また、選手たちの森林貴彦監督への思いが込められた応援(声援)
”もりばやしが足りない”の発祥はどこなのかも調査しています!
皆さん一緒に見ていきましょう!
森林貴彦監督(慶応義塾)の経歴は?
森林貴彦監督は1973年6月7日生まれ、50歳(2023年8月現在)
東京都渋谷区出身で
小中高大一貫教育を行っている「慶応義塾普通部」(偏差値73)に入学、
高校は「慶応義塾高等学校」(偏差値76)、大学は「慶応義塾大学法学部法律学科」(偏差値67.5)を卒業しています。
エスカレーター式とはいえ、森林監督は秀才であることが伺えますね。
そして、森林監督自身も野球部として活躍されていました。
そして、大学進学後は野球部に入らず、慶應義塾高校の学生コーチとして野球に携わっていたのです。
大学卒業はNTTに就職し、サラリーマンとして勤務していたが、3年で退職しています。
というのも、大学卒業する頃には、すでに高校野球の指導者を志していたそうです。
NTTを退職後は、教員免許を取得するために筑波大学に入学し、2年目には大学院の社会人入試にも合格したため、
コーチングの勉強と学部の勉強にも取り組み、さらには、つくば秀英高校でコーチも務めて3年間を過ごしたそうです。
教員免許の取得後は、慶應義塾幼稚舎(小学校)で採用され、
その後は、慶應義塾高校のコーチや助監督も務め、2015年8月からは監督に就任されています。
高校野球指導者の中で、小学校教諭で高校野球指導者という経歴は珍しいようです。
森林貴彦監督が掲げる「エンジョイ・ベースボール」とは?
今回、慶應義塾高校の優勝で、高校野球界の常識が変わるかもしれないと言われています。
そんな森林貴彦監督の指導方針が「エンジョイ・ベースボール」
この言葉の意味について監督は、
「野球を楽しむためにはどうすればいいか。楽しめるようになるには何が必要で、自分たちはどんな努力をすればいいか」と勝利に向かう過程で必要なスローガン
引用元:Yahooニュース
このように言われています。
森林監督の著書「Thinking baseball」より抜粋されたネット記事に、
さらに詳しい森林監督の思いが書かれていて、高校野球の指導者として教育者として素晴らしい先生だと感動しました。
私が指導するにあたって、もっとも心がけているのは、選手の主体性を伸ばすことです。プロとして野球を続けられる選手はごくわずかですし、仮にプロ野球選手になれても、いつかは現役を引退しなければならず、監督や評論家になれるのはほんのひと握り。
つまり、野球から離れたときにきちんと勝負できる人間になっていることが大事なのです。
そのためには、高校野球を通して人間性やその人自身の価値を高めていかなければなりません。この重要な2年半、3年間を野球で勝つことだけに使っては絶対にいけない。野球にしか通じない指導は、「俺の言う通りにやれ」という方法が大半でしょうから、それはやはり指導者のエゴです。
引用元:東洋経済ONLINE
慶応義塾高校の見慣れない選手の髪型には思わず目がいってしまいましたが、
夏の暑さも昔と違い危険な時代、髪の毛がある方が安全に練習もできて良いと思います。
選手の髪型は定番の丸刈りではなく自由、長時間練習なし、練習メニューを選手自らで考えさせるといったことなど
実際に選手の自主性を大切にされている姿と、選手一人一人の人生を思い描き、
勝利のためにそれぞれができることを考えられる環境を作っている監督の思いを知って、
感動してしまいました。
応援”もりばやしが足りない”の発祥はどこ?
慶應義塾高校の決勝での応援は、Twitter(X)でも「慶応の応援」がトレンドに上がるなど、
話題となりました。
慶応はチーム全体が大きく、観客席も一丸となって試合に臨んだ結果、応援(声援)が球場の半分を埋め尽くし、
「仙台育英がかわいそう」といった声も上がるほどでした。
そんな甲子園の応援(声援)も4年ぶりに解禁されたということもあって、どこのチームも盛り上がっていたように思います。
今年のアルプス席からの応援で大流行したのが、「盛り上がりが足りない」コールでした。
「も、、もり、、もりあ、、盛り上がりが足りない!」
とコールをかけるものです。私も今年の甲子園で初めて知ったのですが、
出場校49校中32校もの学校が取り入れていたそうです。
慶應義塾高校は、この「盛り上がりが足りない」をアレンジして応援していました。
よく聞くと分かるのですが、”もりばやしが足りない”と応援をしてたのです。
”もりばやし”というのは森林監督のことで、”もりばやしが足りない”には
選手たちが、森林監督の小学校教諭と高校野球指導者という多忙な姿をみて、もう一人森林監督がいれば。というような思いを表現していたそうです。
県大会で吹奏楽部が来れない日があり、その日に控えの3年生を中心に考えられたそうです。その中には森林監督の息子さんもいたようです。
このコールから、監督の思いが普段からしっかり選手に伝わっていて、
選手からも監督にしっかり思いを伝える事ができる環境が整っていることが分かるのではないでしょうか。
森林監督は、監督と選手の間に上下関係はない。と言われていますが、
このコールを聞いて本当に風通しの良い組織(チーム)がつくられているな、と感じました。
この「もりばやしが足りない」は「盛り上がりが足りない」が発祥となっているのですが、
今年一番の声援となった「盛り上がりが足りない」の発祥はどこなのか調べてみると、
茨城の明秀日立サッカー部の応援動画でした。
明秀日立サッカー部のTikTok動画が拡散されて全国に広がったようです。
サッカー部の応援が発祥だったのはちょっと意外でしたが、応援は選手にとってすごいパワーを与えるものですよね。
まとめ
今回、森林貴彦監督の経歴や、甲子園での応援”もりばやしが足りない”の発祥はどこなのかも調べてみました。
森林貴彦監督は、慶應義塾普通部に入学し、野球部に所属していましたが、
大学入学後は慶應義塾高校で学生コーチを務め、卒業後はNTTに就職したが、
高校野球の指導者になるために3年で退職しました。
その後は筑波大学に入学し、教員免許を取得後は慶應義塾幼稚舎に採用され、
小学校教諭と高校野球指導者の道を歩んでいます。2015年8月には監督に就任しました。
”もりあがりが足りない”の発祥は「盛り上がりが足りない」で、
「盛り上がりが足りない」の発祥は茨城の明秀日立サッカー部の応援動画でした。
今年の夏の甲子園も感動の盛り上がりを見せてくれました。
高校球児の皆さんお疲れ様でした。また春の活躍が楽しみですね。
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