SLIM(スリム)の月面着陸の目的とは?三菱電機やタカラトミーも世界初の成功に興奮!

科学
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2024年1月20日にJAXA(ジャクサ)の無人月面探査機SLIM(スリム)が日本で初めて月面着陸に成功しました!

SLIMは構想から月面着陸成功まで20年近くかかったそうですが、日本も月探査に向けて大きな一歩を踏み出しましたね。

今回の月面着陸に関して、JAXAの関係者は「今回の着陸は、成功したものの60点のできだ」と評価されています。

私は60点という点数が低く感じたのですが、当初の計画や目的とのズレなどが点数に現れているのではないかと思い、

SLIM(スリム)の月面着陸の目的について調べてみました。

また、三菱電機やタカラトミーなどの企業がSLIMの開発に関わっているようなので、

どのようにSLIMの開発に関わっているのか

世界初の成功「ピンポイント着陸」についても調べてみます。

皆さん一緒にみていきましょう。

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SLIM(スリム)の月面着陸の目的とは?

SLIMの月面着陸の目的は3つあります。

①月の狙った場所へのピンポイント着陸
②着陸に必要な装置の軽量化
③月の起源を探る

①「降りやすいところに降りる」ではなく、「降りたいところに降りる」という着陸ができるようになれば、

月よりも着陸の難しいその他の惑星への着陸なども可能になってくるそうです。

②将来の太陽系科学探査においては、より高性能な装置を搭載する必要が出てくるので、

探査機自体は軽量化して、観測装置に比重を多くおけるようにしておくことが必要なんだそうです。

また、探査機を軽量化することで月探査に行く頻度を高めることにもつながるようです。

③着陸後には月の起源を調べるミッションがあります。これまでの研究では月の起源は「ジャイアント・インパクト説」が有力と言われていて、

月が地球から生まれたものなのか調査していくことになっています。もしそうであれば、月の組成は地球と似たものになると言われています。

スリムには「マルチバンド分光カメラ」が搭載されていて、着陸地点周辺の岩石の組成を分析できるようになっています。

このように目的を調べてみると、現段階では①の着陸のみ成功したということが分かった。

という段階なのでJAXAの関係者が60点と言われていたのも納得いきますね。

着陸はできている様子だが、搭載した太陽電池からの発電ができず、原因が不明な状態で、

JAXAの技術者たちはミッションの成果を確保しようと努めている。

詳細が明らかになるのに、これから1~2週間かかるという段階なので、楽しみに待ちたいですね。

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世界初の成功「ピンポイント着陸」とは?

SLIMの最大のミッションが高精度の着陸技術を実証することです。それが「ピンポイント着陸」のことです。

目的地から誤差100メートル以内で着陸することが目標とされています。

これまでは安全に着陸することが重要視されていましたが、

これからは「あのクレーターの横のあの岩石を調べたい」といった探査の目的に合わせて着陸の場所を選ぶようになり、

「降りたいところに降りる」ことが重要になってくるのです。

ピンポイント着陸の難しさは

「通常の飛行機の数倍もの速度で北海道の新千歳空港の上空を通過してから、約20分後に甲子園球場にぴたっと着陸させるようなもの」

引用元:東京新聞

と、JAXAの坂井真一郎プロジェクトマネジャーが言われています。

今回、そんな難題ミッションをSLIMは成功させたのです。このピンポイント着陸の成功は世界初の成功となりました。

これまで月面着陸に成功してきた他国は、着陸予定の地点と着陸した場所との距離の誤差が数キロ~数十キロだったのを

今回、日本が初めて100メートル以内にとどめて着陸に成功しています。

日本の技術はすごいですね。

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SLIM(スリム)の月面着陸と三菱電機

小型探査機SLIMのシステム開発製造を担った企業が三菱電機です。

三菱電機は人工衛星の開発などで実績のある企業で、SLIMは機体がぶれないよう重心を考慮した構造の設計など精密さに力を入れて作られているそうです。

日本の着陸技術が世界を一歩リードすることになったのはすごい成果ですよね。

 このほかにも「シャープ」や「IHIエアロスペース」なども参加しており、日本国内企業が連携して偉業を成し遂げています。

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SLIM(スリム)の月面着陸とタカラトミー

SLIMは月面上では移動できないため、「LVー1(レブワン)」「LVー2(レブツー)」というカメラ付き小型ロボット2機がSLIMには搭載されています。

「LV-2」の方はあのおもちゃメーカーである、タカラトミーとJAXAが開発した小型ロボットなのです。

「LV-1」:ムーンショット國井プロジェクトの理工学部教授・國井康晴さんとJAXAが共同で開発したもの。約2キロの機体で月面をジャンプしながら移動する。

「LV-2」タカラトミーが開発。直径約8センチ、重さ約250gで球体から変形して車輪で移動する

タカラトミーの開発した小型変形ロボットは「SORA-Q(ソラキュー)」と呼ばれ、

変形するところは、タカラトミーのおもちゃ「トランスフォーマー」からアイディアをもらっているそうです。

おもちゃの発想がこんなところで生かされるなんてすごいですよね!

また、車輪で移動する動きは「干潟で動く、ムツゴロウやウミガメの動き」がヒントになっているそうです。おもしろいですよね。

これらの2機の小型ロボットが走行しながら周辺の環境やSLIMがとうなっているかを撮影し、データを送ってくる仕組になっているのです。

今回、2機の小型ロボットは、着陸直前にSLIMから正常に分離されたようです。

そのうち、「レブ1」の方は日本との通信が確認されています。

詳細については現在分析中ということで、今後の小型ロボットからどんな情報が送られてくるのか楽しみですね。

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SLIM(スリム)の月面着陸についてまとめ

今回、SLIM(スリム)の月面着陸の目的について調べてみました。また、三菱電機やタカラトミーがSLIMにどのように関わっているのか、世界初の「ピンポイント着陸」についても調べてみました。

・SLIMの月面着陸の目的は3つでした。
①月の狙った場所へのピンポイント着陸
②着陸に必要な装置の軽量化
③月の起源を探る

・SLIMのシステム開発製造を担った企業が三菱電機

カメラ付き小型ロボット「LV-2」はタカラトミーが開発

「ピンポイント着陸」とは目的地から誤差100メートル以内で着陸すること

宇宙探査に向けて、日本も世界を1歩リードした出来事でしたね!これからも楽しみです!

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