2025年1月21日から、Meta社(メタ)は日本でメジャーなSNSの一つであるInstagram(インスタ)に
10代の利用者向けアカウント「ティーンアカウント」を導入しました。
近年、インスタを始めSNSにおいて誹謗中傷などの行為が社会問題となっています。
インスタなどのSNSでは大人だけではなく、子供たちの安全も脅かされるような事件や問題も多く発生していますよね。
日本では法改正や厳罰化も進んでいますが、まだまだこれからの早急な課題となっています。
そんな中で、メジャーなSNSの一つであるインスタが日本でも「ティーンアカウント」を導入したことは、
子供達の安全を確保するためにも、日本全体で問題意識を高めるのにも良いことだと思いました。
子供がインスタやSNSを利用するにあたって、親や大人は見守る責任があると思います。
そこで、インスタのティーンアカウントとはどのような設定になっているのか、
ティーンアカウントは解除できるのか、など子供がインスタを利用するにあたって知っておきたいことや
子供のインスタ利用を制限して安全に利用できるもっともベストな設定方法などが気になったので調べてみました。
みなさん一緒にみていきましょう!
インスタのティーンアカウントとは?

Instagram(インスタ)のティーンアカウントとは、保護レベルの高い保護者の見守りのもと、子供達が友達との交流や興味のあることを安心して楽しめるように開発されたものです。
13歳から17歳の利用者は自動的にティーンアカウントに設定されます。インスタは12歳以下のアカウント作成はできません。
新規でアカウントを作成する利用者は自動でティーンアカウントに設定されます。
すでにInstagramを使用している利用者には通知がいくようになっており、ティーンアカウントに移行することを知らせるようになっています。
ところで、Instagramを利用している10代はどれぐらいいるか知っていますか?
令和6年6月総務省情報通信政策研究所の令和5年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査によると、
Instagramの利用率について10代から60代の男女に調査を行った結果、20代の78.8%に次ぎ、2番目に多いのが10代で72.9%の利用率でした。
その他のSNS(X、Facebook、TikTok)の10代の利用率の中でもInstagramは一番利用率が高く、ティーンアカウントが世界的にも国内においても広まっていっているのも納得です。
ティーンアカウントの初期設定は自動で以下のように設定されているようです。
ティーンアカウントの初期設定の機能
- 非公開アカウント
新規アカウント…初期設定ではアカウントは非公開になっており、フォローリクエストをその都度承認する必要があります。リクエストを承認していない相手はコンテンツをみたり、やりとりなどはできません。
既存アカウント…16歳未満の既存アカウントは公開アカウントであっても非公開に設定されます。16歳~17歳の既存アカウントは自動的に非公開アカウントに設定されません。 - メッセージの制限
自分がフォローしている相手・すでに繋がっているアカウントからのメッセージしか受け取ることはできません。 - 不適切なコンテンツの制限
不適切なコンテンツをコントロールの設定では、自動的に制限度の高いオプションが適用されています。発見タブやリールなどに表示されるコンテンツの種類(人々が戦う様子や美容整形を勧める内容など)が制限されます。
※発見タブとは?…インスタの虫眼鏡マークを押すと表示されるコンテンツ。ユーザーの興味や閲覧履歴、交流履歴などから自動で選定されてます。フォローしていないアカウントの投稿が多く見受けられます。
※リールとは?…最大90秒の縦型ショート動画を作成、投稿、視聴できる機能です。 - 制限されたやりとり
タグ付け、メンションできるのはフォローしているアカウントだけです。また、最も制限度の高い「非表示ワード」が自動的に適用されていて、コメントやDMのリクエスト内に攻撃的な言葉やフレーズ、絵文字などがあればフィルタリングして非表示フォルダに格納します。
また、フォローしている利用者が不適切なコンテンツをシェアしても非表示になります。 - 利用時間のリマインダー
1日の利用時間が60分を超えると、アプリを閉じるように通知が届きます。 - スリープモード
毎日22時から7時まではスリープモードが自動的に適用され、通知はミュート、DMには自動返信メッセージが送信されます。
ティーンアカウントにはこれらの機能が自動で設定されて、制限を緩和するためには保護者の承認が必要なため、これまでより安全性が高まっているように感じます。
インスタのティーンアカントは解除できる?

今回、自動的に13歳から17歳の子供はティーンアカウントに設定されるようになるため、ティーンアカウントの解除は18歳になるまでできませんが、
保護者の同意のもと設定を緩和することはできます。
今回のインスタのティーンアカウントの大きな特徴は、子供(13歳から15歳)が勝手に設定を緩和できないというところではないでしょうか。
これまでも、インスタでは保護者が子供のインスタ管理をできる「ペアレンタルコントロール」という機能がありましたが、
子供が勝手に保護者の同意もなく解除することができたため、安全性が強固ではありませんでした。
今回、ティーンアカウントとペアレンタルコントロールを併用することで、子供が勝手に制限を緩和できなくなり、
保護者の管理の元、安全に10代の子供たちがインスタを利用できるようになることが期待されています。
子供の利用を制限するベストな設定方法とは?
ティーンアカウントが導入されるにあたって、年齢別に制限を緩和する方法を以下にまとめてみました。
アカウント | 設定を変更・緩和する方法 | |
12歳以下 | アカウント作成できない | |
13歳~15歳 | 自動的にティーンアカウント | ペアレンタルコントロール設定必須 保護者の承認が必須 |
16歳~17歳 | 自動的にティーンアカウント | ペアレンタルコントロール設定を利用していなければ、子供が自分で設定変更可能 |
18歳以上 | 自動的にティーンアカウント解除 | 利用者が自分で設定変更可能 ペアレンタルコントロールも自動的に解除 |
インスタの子供の利用を制限して安全に利用できるようにするために、もっともベストな設定方法は、
子供が13歳から17歳の間はペアレンタルコントロール設定をすることです。
ペアレンタルコントロールとは、18歳以上の保護者が13歳から17歳の子供の利用者を見守るための機能で、保護者が子供のフォロワーを確認したり、利用時間の設定などすることができるものです。
ペアレンタルコントロールは保護者とインスタを利用する子供がそれぞれ、招待→承認して設定できるようになっています。
これまでは、子供の方から一方的にペアレンタルコントロールを解除することができていたので、保護者の知らないうちにということも多かったのではないでしょうか。
今回、ティーンアカウントの設定を変更するためには、ペアレンタルコントロール設定が必須になるため、
ペアレンタルコントロールを設定する利用者も増え、一方的に解除する子供も減ってくるのかもしれませんね。
ペアレンタルコントロールの設定方法は分かりやすいサイトがあったので参考までに。→Instagramでペアコントロールを設定する
ティーンアカウントを持つ子供の保護者がペアコントロールの設定によって保護者ができることやできないことなどをまとめてみました。
ペアレンタルコントロールの設定によって保護者ができること
- 子供のアカウントのプライバシー設定を確認できる
- 設定の制限を緩和するよう子供からリクエストがあったときに、承認または却下することができる
- 子供がフォローしている、フォローされているアカウントを確認できる
- 子供がブロックしているアカウントを確認できる
- 子供が1日にインスタを利用できる時間を設定できる。1日の制限時間に達した場合、子供にアプリを閉じるよう促すリマインダーを表示するか、ブロック(利用できない状態)するかを選択できる
- スリープモードを設定して、曜日や時間を指定して子供のInstagramの使用を制限することができる。子供のインスタがスリープモードの間、アプリを閉じるよう促すリマインダーを表示するか、利用をブロックするかを選択できる
- 子供にメッセージリクエストを送信できる利用者やグループチャットに追加できる利用者の設定を確認できる
- 不適切なコンテンツに関する設定を確認できる
近日、保護者が子供のアカウント設定を直接変更できるようになる予定とも発表されています。
ペアレンタルコントロールの設定で保護者ができないこと
- 子供の検索履歴やメッセージの内容をみる
- 子供にかわって投稿する
- パスワードをリセットする
子供のアカウントの制限緩和について注意点
ティーンアカウントの設定を緩和する方に変更する場合は保護者に承認を得なければいけなくなりました。
ティーンアカウントから保護者に対して、制限緩和のリクエストが届き、承認してしまうとそれ以降、その制限に関しては緩和されたところまで自由に子供が設定を変更できるようになるようです。
保護者としては、制限を緩和する際には子供の年齢やインスタへの理解、危険性を把握しているかなど、安全性をよく考えて子供ともよく話し合い、制限を緩和していく必要があると思います。
インスタのティーンアカウントについてまとめ
今回、インスタのティーンアカウントは解除できるのか、子供が安全にインスタを利用するためのもっともベストな設定方法について調べてみました。
・インスタのティーンアカウントは18歳まで解除できませんが、保護者の同意のもと設定を緩和することはできます。
・インスタの子供の利用を制限して安全に利用できるようにするために、もっともベストな設定方法は、子供が13歳から17歳の間はペアレンタルコントロール設定をすることです。
SNSは私たちにとって身近な存在となっています。だからこそ、安全に使っていけるよう考えていかなければいけないですね。
子供達が安全に楽しくインスタを利用できるよう大人ができることはしっかりしていきたいと思います。
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